このようなことを書かなければならないのは本意ではないのですが
中央葡萄酒を非難、糾弾するためではなく、
現在の状況を変えて自分の生活を守るにはこれしかないと考え、
書かせていただきます。
私は現在、楽天で通販サイト「バッカス・マーケット」を運営していますが、
中央葡萄酒のワインを販売することを中央葡萄酒から禁止され、
販売することができなくなっています。
まず、事実を書きます。
私と中央葡萄酒との付き合いは2003年に始まります。
知人から、中央葡萄酒でぶどうの苗の植え付けがあるから
一緒に行かないかとの誘いがありました。
現在の中央葡萄酒明野農場が2002年からブドウの植え付けを開始し、
2003年はその第2期植え付けでした。
これがその時の写真。私もまだ40代で、髪が量も多く黒々としています笑。
当時は私も日本ワイン事情にあまり詳しくなく、「こんなに真面目にワインづくりに取り組んでいる会社があるんだ。」と感銘を受けました。
それ以来、バッカス・マーケットで中央葡萄酒商品の販売を開始、日本ワインでは中央葡萄酒のワインを最重点商品としてその素晴らしさを首尾一貫して訴えてきました。
今まで売り上げを公開したことはないのですが、
上記はバッカス・マーケットにおける中央葡萄酒商品の売り上げを
拾える2006年からグラフに表したものです。
上下ありますが、2014年以降中央葡萄酒商品は
バッカス・マーケットにおいて1,000,000円以上の売り上げを続ける、
主力商品にすることができました。
これは、バッカス・マーケットのスマホの画面。
中央葡萄酒をトップに推していることが分かっていただけると思います。
それが今月(2021年5月)になって、
「モール(楽天、Yahoo!,アマゾン)において中央葡萄酒を売らないように」
との話が中央葡萄酒からありました。
実は以前から中央葡萄酒商品を通販で売ることに対して
今後やめてほしいというような話は営業の方から少しずつ聞こえていました。
ただ、バッカス・マーケットは実店舗がなく通販99%なので、
それについては中央葡萄酒も何らかの考慮をして下さるものと
考えていました。
ところが2021年5月中旬、当店の仕入れ先が中央葡萄酒のワインを発注した際、
バッカス・マーケットが中央葡萄酒のワインの楽天での販売をやめるまで、
そのワインを出さないとの圧力をかけてきました。
そこで、私は三澤社長との話し合いを提案、
2021年5月21日にZoomで三澤社長と約3時間にわたって
話し合いを行いました。
私の主張は
バッカス・マーケットが、今後も楽天で販売を続けられるか、
売ることができないのであれば
販売を中止することによって失われる利益を補完する、
補償金をほしいというものです。
もちろん、補償金ではなく販売の継続を一番望んでいます。
結局話し合いは平行線のまま3時間経過し、
このまま話し合いを続けても実りないということでのみ意見が一致し
話し合いは終わりました。
その後もバッカス・マーケットで中央葡萄酒の販売を続けていたところ、
5月25日になって仕入れ先から、
「バッカス・マーケットの楽天のサイトで中央葡萄酒の販売をやめない限り
商品を卸さないと言われており、
それは困るから
なんとか楽天での販売をやめてくれないか?」
との話があり、やむなく販売を急遽中止し、現在に至っています。
もしこのまま販売をすることができないのであれば
去年と同じであれば年間約140万の売り上げを失うことになります。
当店にとっては楽天の売り上げが、会社売り上げのほとんどなので
経営を左右しかねない非常事態になっています。
以上が、事実です。
ここから先は私の考えを含めて書かせていただきます。
まず第一に私がなぜワインの商売をしているかについて書きますが、
ワインはお客様をハッピーにする飲み物だからです。
私はお客様が欲しいワインを見つけて「あった」とおっしゃるときの笑顔や
ワインを飲んで「おいしい」とおっしゃるときの笑顔が大好きで
その笑顔を見ると
ワインの商売をしていてよかったと自分がハッピーになります。
にもかかわらず、
私は現在大変アンハッピーな状況に置かれています。
1. 中央葡萄酒は2003年以来の関係、貢献に対して突然の販売禁止で報いる?
私は中央葡萄酒のワインとワイン造りの姿勢に惚れて
これまで主力商品として販売してきました。
また、ファンづくりにも注力し、
例えば三澤彩奈さんをお招きしたワイン会も複数回開催しました。
つい最近では、昨年緊急事態宣言下で
Zoomのワイン会もお願いしました。
微力ではありますが、
中央葡萄酒の成長を支えてきた一人であるとの自負があります。
それに対する中央葡萄酒の回答が、販売禁止です。
信じられない気持ちでいっぱいです。
2. 中央葡萄酒がイメージする顧客はハイエンドのレストラン?
三澤社長とお話をしていると、
中央葡萄酒の想定顧客は海外や、
ハイエンドのレストランなのではないかと
思われて仕方がありません。
例えば、先ほどお見せしたグラフで、
2015年に売り上げが大きく伸び
2016年に大きく落ちています。
2015 2016
グレイス・シャルドネ 55 21
明野甲州 84 7
年号の下の数字はそれぞれ売上本数です。
2015年にグレイス・シャルドネと明野甲州が急に伸びたのですが、
翌年数字が急減しています。
これは商品が売れなくなったわけではなく
中央葡萄酒の出荷数量が制限されたからです。
つまり2016年にはシャルドネは21本、明野甲州は7本、
売るものがそれしかなかったため売ることができなかったわけです。
この数字の意味するところは、
2015年にそれぞれの商品をお客様が1本ずつ買っていると仮定すると
2015年にシャルドネまたは明野甲州を買ったお客様は139名
2016年は28名になります。
もし2015年にどちらかのワインを買ったお客様が
翌年にも同じワインを買おうとしたと仮定すると
111名のお客様が買うことができなかったということになります。
つまり、2015年に中央葡萄酒のワインを買って
中央葡萄酒を支えたお客様について
中央葡萄酒は眼中にないということになります。
また、それだけのワインを販売することによって中央葡萄酒に貢献した
バッカス・マーケットの得られるであろう売り上げも奪っています。
当店がお付き合いしている他の生産者であれば
たとえぶどうの収量が減って。つくられるワインの本数が減ったとしても
前年の実績に応じで少ないなりに割り当てて下さいます。
それなら、納得できます。
くどくど書いてしまいましたが、
売り先が決まっていない場合には一般消費者に販売して商品を現金化し、
売り先が決まった後は、
それまで支えてくれたお客様を意に介しないというように
とらざるをえません。
中央葡萄酒は目指す得意先に商品を扱ってもらえれば
一般消費者はどうでもいいのではないでしょうか。
3. 自社サイトはOKなのに楽天はだめ?
中央葡萄酒は当店に対しては禁止しているネット販売を
自社サイトで行っている酒販店には許しています。
そもそも日本ワインは中央葡萄酒も含めて生産量が少ない場合が多く、
一般の消費者が自分の欲しいワインを
ピンポイントで探すのはネットでないと不可能なのは
これを読んでいるどなたにとっても自明のことではないでしょうか。
私は多くのお客様から、
「欲しかったワインがあって良かった。」
というお声をいただいています。
先日、三澤社長と話をしたときに
ネットの現状についてご存知か質問しましたが
ほとんどご存じありませんでした。
それにも関わらず、楽天のようなモールが禁止で
自社サイトがOKということに
明確な理由がないように思います。
ただ言えるのは、一般消費者がより買いにくくなっている事実です。
以上3点、中央葡萄酒が一般消費者や酒販店といった
今まで中央葡萄酒を支えてきた顧客を軽視していると考える事象を
揚げさせていただきました。
あまりだらだら書き続けてもしょうがないので、
この辺で結論に入ります。
ここまで読んで下さった方々、
中央葡萄酒の今の繁栄に貢献してきたと
自信をもって言う言ことができるバッカス・マーケットが
楽天のみに出店しているだけで全く排除されている現状を
ご理解いただけましたでしょうか。
バッカス・マーケットは今経営の危機にあります。
商品の取り扱いの再開、
もしくは予想売上に見合った補償金を
希望しています。