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シャンパーニュの味別分類法

 今回はワインの教科書に載っていない
シャンパンの味わい別分類についてお話します。

 まず分類の話をする前に、シャンパンについて。

 発泡ワインのことを「シャンパン」と呼ぶことが良くありますが、
フランスのシャンパーニュ地方(パリの東北東約150km)でつくられた
発泡ワインのみ、「シャンパーニュ」という原産地統制名称(AOC)を
つけることが許されていることは皆さんご存知ですね。

 シャンパーニュの生産者団体、
シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会
(C.I.V.C.、通称シャンパーニュ委員会)では
シャンパンを味わい別に4つのグループに分けています。

 シャンパンを飲む機会はあまり多くないので
なかなか味の比較をすることが出来ませんが、
シャンパンを選ばれるときに
この分類を参考にしていただければと思います。

■エスプリのシャンパーニュ■

はつらつとして繊細、軽やかで植物や柑橘類の香りを放ちます。
例:ポメリー・ブリュット・ロワイヤル

■ボティのシャンパーニュ■

官能的で力強く、腰のしっかりした深みのあるタイプ。
例:ヴーヴ・クリコ・イエローラベル
  テタンジェ・ブリュット・レゼルヴ

■ハートのシャンパーニュ■

こくがあって温かみを感じさせる、とろけるような味わい、ロゼやドゥミセックに多く見かけるタイプ。
例:クリュッグ・ロゼ
  ヴーヴ・クリコ・ラ・グランダム・ロゼ

■魂のシャンパーニュ■

円熟した複雑で豊かな味わい、高貴で繊細なスパイスのブーケを持つタイプ。
例:ヴーヴ・クリコ・ラ・グランダム
  クリュッグ・グランド・キュヴェ

by bacchusmarket | 2006-09-01 23:09 | コラム