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仲村わいん工房@大阪府羽曳野市

 カタシモワイナリーの次に向かったのは
羽曳野市にある仲村ワイン工房。

 近鉄南大阪線上ノ太子駅から数分のところに
仲村わいん工房はありますが、
(Googleの地図で上ノ太子駅付近をアップにすると
載っています)

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そこへ行っても当主の仲村現二さんに
お会いすることはできません

 と言うのも、仲村わいん工房は仲村さん一人が
ぶどうの栽培から醸造、瓶詰め、ラベル貼りまで
すべて一人で行うという信じられないようなワイナリーで
この時期、通常はぶどうの世話をしているからなのです。

 カタシモワイナリーの高い社長から
これから行くと電話を入れておいていただいたのですが、
行ってみると写真に写っている軽のバンはなく、
もちろん誰もいらっしゃいませんでした。

 仲村さんに電話を入れると「10分くらいで行くから」
と言うことで、ぶらぶらしていると、仲村さん登場。

 仲村さんがつくっているワイン
「がんこおやじ」をイメージしていましたが、
まったく違い、堤真一にちょっと似ていますが、
肌の日焼け具合が、毎日畑に出ていることを
物語っています。

 ところで、「がんこおやじ」は
ワイン醸造免許を取って山を開墾、
ぶどうを植えた、仲村さんのお父さんのことなのだそうです。

 さて、早速仲村さんが運転する車で畑へ。
畑は軽とほとんど同じ道幅の獣道のような道を
山の上に上がっていきます。

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 畑は山奥、かつ急斜面で、まったく機械は使えません。
すべて仲村さん一人が手作業で作業をしているのだそうです。

 お父様がつくった畑を継ぎ、ほとんどが棚栽培、
親父に出来たことは、僕もできる・・・と頑張ってらっしゃいます。

 草は伸びすぎたら刈る自然法。
農薬も、ほとんど使うこともないそうです。

 実は仲村さんは大阪市東住吉区杭全で
仲村酒店と言う酒屋さんをしており、
お店は昼間はお母様と奥さんに任せ
朝早くに30分ほどかけてこの羽曳野へ来て
また夕方にはお店に戻ると言う、二重生活。
大変ハードな生活を続けていらっしゃるのです。

 畑仕事が遅くなると
車の中で寝たこともあるとか。
去年は、大病をされ体重が急激に減り、
今のスマートな体型になったと言うお話も。

 このようにいつも一人で作業されている仲村さんですが、
収穫のように人手がいるときには
仲間が集まって手伝って下さるのだそうですが、
これも仲村さんのお人柄がなせる業でしょう。

 さて、いろいろお話をうかがった後は
ワインを飲みましょうということで
大阪市内の仲村酒店へ移動。

 東京ではもうほとんどなくなってしまいましたが、
大阪ではまだたくさん残っている(と聞いている)、
酒屋さんでの立ち飲みコーナーが仲村酒店にもあり、
そこでワインの試飲。

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 こちらは、量り売りをしている赤。
1本初回1,260円、2回目以降1,050円。
ワインは生ビールの樽に入っており、
生ビールサーバーから出てきます。

 この赤が、めちゃくちゃ美味い。

 横では常連さんたちがそれぞれいろいろなお酒を飲み、
仲村さんのお母様が対応。
お客様の相手をするのを楽しんでいらっしゃるように
見受けられました。

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 お店の外で、お母様と奥さんをパチ。
このお二人が、仲村さんがつくるワインを
陰で支えているということが大変良くわかりました。

 仲村さん、ご馳走様でした。

by bacchusmarket | 2008-07-29 20:07 | ワイナリー訪問記