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ヴァン・ド・ペイ・ドックが別の格付けに

 このコラムの読者の方でしたら
ほとんどの方が飲んだことがあるのではないかと思われる
ヴァン・ド・ペイ・ドック(Vins de Pays d'Oc)。
品種名をラベルに表記したフランスワインの代表です。

 ヴァン・ド・ペイは、従来テーブルワインの一種。
それが昨年採択された
EUの新しいワイン共通市場制度(OCM)と
2008年12月11日の
ヴァン・ド・ペイ・ドック生産者組合総会での採択に基いて
2009年8月1日から変わることになりました。

 今までのフランスの格付けは皆さんもご存知のとおり、
上からAOC、VDQS、ヴァン・ド・ペイ、
テーブルワインの4階層でしたが、
EUの取り決めでは、AOP(AOC)、IGP、
地理的表示のないワインの3階層になっており、
フランスもそれに従うことになったのです。

 ヴァン・ド・ペイ・ドックは
この3つの格付けのうちのIGPになるとのことで、
その名称はペイ・ドック(Pays d'Oc)。
2009年のヴィンテージからラベルには

 (1) 品種名 
 (2)「Pays d'Oc」
 (3)「Indication Geographique Protegee」
(英語表記の場合は、Protected Geographical Indication)

が表示されるようになるとのこと。

 来年以降、新しいラベルを見るのが、ちょっと楽しみです。

by bacchusmarket | 2009-05-15 22:05 | コラム