カテゴリ:ワイナリー訪問記( 69 )

メルシャン・マリコヴィンヤードでシラーを収穫

10月5日、メルシャンの自社管理畑マリコヴィンヤードで、
シラーの収穫をしてきました。

SNSのいろいろな投稿を見ていても、
マリコヴィンヤードの投稿はあまり見当たりませんね。

というのも、ワイナリーは場所が分かっているので行きやすいのですが、
ぶどう畑は場所が特定するのがむつかしい。
その上、ほとんどの畑は
公共の交通機関を使って行けない場所にあるからでしょうか。

マリコヴィンヤードも、車でないと行けない場所にあります。

上信越自動車道の東部湯の丸インターから
県道81号線を15分ほど走ると
信号のないT字路に

b0287739_11522890.jpg


こんな目立たない看板が、
この看板を左折して5分ほど山道を登ったところに視界が開け
マリコヴィンヤードのが道路の左右に広がっています。

b0287739_11542350.jpg


これがGoogle Eaathで見たマリコヴィンヤード。
その広さが分かります。

b0287739_12514051.jpg


これは、マリコヴィンヤードの植え付けの図面(2013年当時)。
真ん中、左側の濃い赤の部分がシラーの区画です。

私は、マリコヴィンヤードでの収穫は今年で3回目。
2014年から収穫をさせていただいています。

過去2回は、ソーヴィニヨン・ブランを収穫させていただきました。
それは、マリコヴィンヤードのワインで私が一番好きなのが
ソーヴィニヨン・ブランだから。

b0287739_1933553.jpg


これが2014年のソーヴィニヨン・ブランの様子。
ソーヴィニヨン・ブランはブドウの房が幹に直接ついている感じで
どこにハサミを入れたら良いか探すのが大変です。

ソーヴィニヨン・ブランを収穫した時の経験で一番印象的なのは
太陽が当たる側と当たらない側では粒の色が異なり、
当たらない側が緑色だとすれば、
当たる側はそれに黄色がプラスされた色になっています。

そしてその粒を食べてみると、
当たる側の粒は、まさにソーヴィニヨン・ブランのワインそのものの
味と香りがあるということ。

私の経験では、ワインそのものを感じる味わいと香りを持つぶどうは
ソーヴィニヨン・ブラン以外には出合ったことがありません。

今回シラーの収穫をお願いしたのは
マリコヴィンヤードでソーヴィニヨン・ブランと並ぶ、
人気があるワインがシラーだから。

マリコヴィンヤードの収穫はスタッフがタイミングを決めるので、
毎回1週間くらい前に日程が決まります。
今回私が日程が分かったのが9月30日。

10月5日から開始するとのお話を受けスケジュールを確かめると
幸い5日はスケジュールが空いている。

そして5日に伺わせていただくことにしたのですが、
もう一つ心配事が出てきたのが台風18号。
ちょうど5日頃に本州を縦断する可能性が。

毎日天気予報を気にしながら日にちが過ぎ、
前日になってみると台風が韓国の方にそれ、
マリコヴィンヤードがある上田市は、
幸いなことに雨すら降らない予報になっていました。

マリコヴィンヤードのシラー担当の園田雄平さんのお話では
本当は糖度が上がっていないので
あと10日くらい収穫を伸ばしたかったのだそうですが、
今年の雨のため病気が蔓延し、
やむなく12日からと決めたのだそうです。

b0287739_1925053.jpg


これがシラーの畑。
すでに収穫準備が整っており、
収穫用のか箱が一定間隔で置いてあります。

ところどころ、紅葉した樹が見られますが、
水分が多い場所の樹は
紅葉が早いのだそうです。

b0287739_19284021.jpg


これがシラー。
この時の糖度は約18度。
普段食べる生食用のぶどうと比較すればかなり甘い方ですが、
20度以上あるのかと期待していたのに比べると、ちょっと残念。

枝と房の間に90度くらいに梗が曲がっているのがシラーの特徴のようです。

b0287739_19314011.jpg


こんな健全な実ばかりだと良いのですが、
とにかく今年は病果が多い。

b0287739_19332891.jpg


これは玉割れ。
雨のため粒の中の水分が多くなりすぎて皮が裂け、
裂けた部分にカビがついている状態です。

b0287739_19362375.jpg


こんな房に、かなりの確率で出くわします。
矢印で指した粒が何らかの問題がある粒。
晩腐病、灰色カビ病、玉割れなど。

b0287739_19393241.jpg


こんな房も。
玉割れは上の写真のようにカビがついていればわかりやすいのですが、
皮が裂けたばかりの玉割れは見た目ではわからす。
指でつまんでみると何の抵抗もなくつぶれてしまう。

ぶどうの選果をしているうちに
手のひらから果汁がしたたり落ちるような状況でした。

私も収穫の経験は二桁以上あると思いますが、
ここまで厳しい収穫は初めてでした。

担当の園田さんのお話では、
この状態でよいワインを造るためには
何としても病果を取り去ることが大事とのこと。

今年は選定方法を変えて
それぞれの房の濃縮度が落ちないぎりぎりまで房を付け
収穫量を増やすつもりだったそうですが、
このような状態では予定よりかなり少なくなりそうです。

ワインを売る立場としては
椀子ヴィンヤード・シラーは
喉から手が出るほどほしいワインなのですが、
16年ヴィンテージは果たしでどのくらいになるのか
ちょっと心配なところ。

あとはメルシャンさんの技術力に期待です。

b0287739_1957536.jpg


ところで、マリコヴィンヤードでの収穫はいつも手弁当でお願いしているので、
横川のサービスエリアで、峠の釜めしを買うのが定番。

ぶどう畑で食べるお弁当はおいしいですよ。
[PR]

by bacchusmarket | 2016-10-07 13:43 | ワイナリー訪問記

高畠ワイナリー@高畠町

東北地方で一番生産量が多いワイナリーで、
本坊酒造の子会社。

2回目の訪問ですが
1度目はアポなしの観光客が見るコースを見たのみ。
今回は醸造責任者の川邉久之さんにアポを取って
正式訪問させていただきました。

b0287739_20294146.jpg


まず醸造設備を見学。
川邉さんはカリフォルニアでワイン造りの経験を持つ超理論派で、
カリフォルニアで取り入れられているものや考え方を
この高畠ワイナリーでも取り入れていらっしゃいます。

b0287739_20303233.jpg


これはスタッフが発酵タンクを洗っているところ。
高畠ワイナリーでは設備に清潔を保つことを
最も重要なことと考え、大変気を使っているとのこと。

b0287739_203136100.jpg


最近取り入れた発酵タンク。
小さなタンクを多用することにより、
畑毎などの小ロットの醸造をするのが目的です。
これは最近、ほかのワイナリーでも見受けられるようになりました。

b0287739_20343735.jpg


真空濾過器。
これで微生物をきれいに除去したワインを瓶詰めすることができる。

b0287739_20355492.jpg


搾什器。
もうすぐ始まる仕込みに備え洗浄中。
搾什器を建物の外に出すことにより、
搾汁するとすぐに発生する小蝿などを
建物の中に入れることを防ぐことができる。

b0287739_20375871.jpg


多目的に使える、プラスチック桶。
一番小さなロットの仕込みはこの桶と櫂棒を使って行る。
これは、オーストラリアのマーガレットリバーで
ケープ・メンテルに行った時も見たことがあります。

b0287739_20391593.jpg


ごみ容器。
仕込みの際に出る葡萄のこうや皮、種などを入れすぐに蓋をすることによって
小蝿の発生を防ぐ。

b0287739_2040498.jpg


白い高いほうのタンクが窒素タンク。
仕込みの折にタンクの上部の空気をこの窒素と置換し、酸化を防ぐ。

b0287739_20405257.jpg

b0287739_20425525.jpg


発酵途中の樽。
今回は同じナイトハーベストシャルドネの果汁を
いろいろな酵母で仕込んだワインを試飲させていただきました。

おそらく、同じ果汁を
このように数種類の酵母で別々に仕込むような取組は
今まで聞いたことがなく、
この川邉さんが初めてです。

昨年、ナイトバーベストした、
最高の畑のシャルドネが、
酵母の違いにより新世界スタイル、
ネオブルゴーニュスタイル、オールドブルゴーニュスタイルと
味が変化することにびっくり。

バレルテイスティングの後は畑の視察。

b0287739_20451241.jpg


これはワイナリーのすぐ横にある自社畑。

葡萄の幹の下の部分についている黒いホース状のものは
チューブで小さな穴が開いており、
そこから灌漑や施肥をすることができる、
カリフォルニアの畑ではよく見かけるもの。

b0287739_20471068.jpg


これが、チューブへ送る肥料や水をコントロールする装置。

b0287739_20491054.jpg


自社畑と川邉さん。

次にワイナリーから離れた畑を視察。
案内は栽培担当の四釜さん。

b0287739_20485338.jpg


ワイナリーでバレルテイスティングをした
ナイトハーベストのシャルドネをつくる
高畠では最も良いといわれる
上和田地区にある契約農家大浦さんの畑のシャルドネ。

この写真ではわかりにくいが、
ハウスから壁の部分を取り払った、
屋根の部分だけがビニールのハウス栽培。

中に入ると風の通りがあまりなく蒸し暑いが、
葡萄は手入れが行き届き良い状態。

ハウスで雨を防ぐようになって
ブドウの品質が格段に上がったのだそうです。

b0287739_20513361.jpg


ビニールの屋根と屋根の間は隙間が開いて
(写真上辺右から3分の1くらいの場所)
空(鉄塔のようなもの)が見える。

地面を見ると屋根の隙間の下の部分だけが、
雨がそこから流れ落ちるため、
少し草が高く育っている。
(写真底辺右から3分の2くらいの場所から
右奥に向かっているのが分かりますか?)

b0287739_20521790.jpg


これがハウス栽培の様子。
このあたりのブドウは醸造用、生食用にかかわらず
このようにハウス栽培をしているものがほとんど。

ただ、5年ほど前に来た時と比較して
山の斜面のハウスの数が減ったような気がするのは、
農家の老齢化により放棄畑が増えているのが原因とのこと。

b0287739_2053830.jpg


こちらは時沢地区にある、高畠ワインのピノ・ノワールの自社畑。
樹と樹の間に敷かれているもの
は雨などの水分は通さないが、地面からの水蒸気は通す、
ゴアテックスのような機能を持ったタイベックシート。

b0287739_20542845.jpg


タイベックシートを持ち上げる四釜さん。
このタイベックシートによって、
地面に雨水がしみこむのを防ぎブドウの樹に水分ストレスを与え、
根が深くまで伸びるようにしている。
また、反射により光合成を促進する効果もある。

このように、
高畠ワイナリーは主要な葡萄は契約栽培農家から調達し、
少しずつ自社栽培のものを増やしているとのことでした。

ワインの醸造についても、葡萄の栽培についても
醸造責任者川邉さんの
カリフォルニア時代の経験を活かした理論に基づいた方法で
優れたワインをつくっていることがよくわかりました。

  高畠ワイナリー
  山形県東置賜郡高畠町大字糠野目2700-1
  Tel: 0238-57-4800
[PR]

by bacchusmarket | 2014-08-29 21:00 | ワイナリー訪問記

酒井ワイナリー@南陽市赤湯

明治25年創業の東北最古といわれるワイナリー。
場所は赤湯の温泉街の中。
2回目の訪問で、今回は試飲のみ。

b0287739_19381798.jpg

b0287739_1940251.jpg


現在販売中の全商品を試飲させていただきました。

写真の女性は社長一平さんののお姉さんにあたる紀子さん。(現在妊娠中)

ちなみに、今回泊まった宿がなんと酒井ワイナリーのお隣でした。
その上、部屋がまさに酒井ワイナリーの真上。
上から見下ろさせていただきました。

b0287739_19563184.jpg


  酒井ワイナリー
  山形県南陽市赤湯980番地
  Tel: 0238-43-2043
[PR]

by bacchusmarket | 2014-08-29 19:59 | ワイナリー訪問記

朝日町ワイン@朝日町

次は昨年より取り扱いを始めたが未訪問だった朝日町ワインを訪問。
創業70年の歴史と実力のあるワイナリーで、
昨年、今年と国産ワインコンクールで金賞ワインを出している。

朝日町、農協などが出資する第3セクターで、
以前は赤玉ポートワインの原料供給も行っていた。

b0287739_203125.jpg


最初に畑を視察。

b0287739_2033013.jpg


北部地区大谷の白田甲子郎さんの畑。
マスカット・ベリーA。
大変手入れが行き届いている。
色づき(べレゾン)はまだ始まっていない。

b0287739_2052069.jpg


ブドウの凝縮度を上げるために房の肩の部分などの実を落としている。

b0287739_208620.jpg


畑にちょうどいらっしゃった白田甲子郎さん。
仕立て方が難しいので、今では珍しい一文字長梢。樹齢15年。

数か所案内していただいたが、

金賞のブドウをつくった武田貴告さんの畑。
遠くに見える、頂に雪が残る高い山は月山。

b0287739_20101114.jpg


そしてちょうどいらっしゃった、武田貴告さん。

b0287739_20101838.jpg


良いブドウを育てる人は、だれもいい顔をしている。

ちなみに朝日町ワインの契約農家のブドウは棚栽培で
ワイナリー周辺の自社栽培のブドウのみ垣根栽培。

b0287739_20112580.jpg


このブドウはツヴァイゲルト。
ぶどうの粒がくっつき過ぎていると、
風が通らず、カビや虫の被害にあうので、
発育の悪い粒を取り除く手間がかっかている。

ブドウ畑視察の後は醸造設備視察。

b0287739_20111560.jpg


70年の伝統があるワイナリーだけあって、
古いホーロー引きのタンクと新しいステンレスタンクが並んでいる。

b0287739_20114955.jpg

b0287739_20121495.jpg


こちらではブランデーもつくっており本格的な蒸留器もある。

ワインの種類も多いが、基本的に1,000円台を中心にしており、
地に足がついたワインをつくっているところに好感が持てる。

  朝日町ワイン
  山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080
  Tel: 0237-68-2611
[PR]

by bacchusmarket | 2014-08-26 20:07 | ワイナリー訪問記

月山ワイン山ぶどう研究所@鶴岡市

新潟県から山形県の二つの未訪問ワイナリーへ行く

途中にあるので表敬訪問。(2回目)

農協が経営するワイナリー。

前回は、畑と醸造設備を丁寧に案内いただいたので、

今回は更新された醸造設備のみ見せていただき、そのあと試飲。


b0287739_17522588.jpg


これは最新式の濾過機。

この濾過機によって、

醸造担当の阿部さんが自分の思うようなクリーンなワインを

つくることができるようになったとのことです。


b0287739_10175780.jpg


今までは創業当時からの鉄製のタンクを使っていたが、

これは温度調整機能の付いたステンレスタンク。

このタンクにより、

醸造時に温度管理が簡単になったとのこと。


試飲は白2種、赤2種。


b0287739_17574056.jpg


いちばん右は、

今年の国産ワインコンクールで金賞を取った甲州シュール・リー。

いちばん左が、今年試験的に醸造したカベルネとメルローの混醸品。

この赤が思いのほか味がよく、本格発売が望まれます。


  月山ワイン山ぶどう研究所
  山形県鶴岡市越中山字名平3-1

  Tel: 0235-53-2789


[PR]

by bacchusmarket | 2014-08-22 18:08 | ワイナリー訪問記

胎内高原ワイナリー@胎内市

次に訪れたのが、今回のワイナリーツアーの主目的の一つ
胎内高原ワイナリー。

昨年の国産ワインコンクールで金賞を受賞しており、
経営が胎内市直営ということで大変興味があり
ぜひ一度訪れてみたいと思っていたワイナリーです。

名前から想像するに胎内市がつくったリゾート施設に併設された
観光ワイナリーかと思っていたら、
ワイナリーに近づいても観光客と思われる車とすれ違わいないどころか、
ほとんどすれ違う車がありません。

b0287739_19461431.jpg

こちらが胎内高原ワイナリーの建物。
みな目こそドイツ風の建築ですが
観光客向けの売店や試飲設備が全くない、
醸造設備のみの建物でした。

当日は日曜日でしたが、栽培担当の
栽培担当の佐藤彰彦さんと、鈴木雅之さんが案内してくださいます。

胎内高原ワイナリーは2007年創業の新潟県胎内市直営のワイナリーです。
自社畑の面積が7haあり
つくられるワインが自社畑100%という点が
なかなかほかのワイナリーでは見られない特徴。

まずワイナリーを見学。
醸造設備の中で特筆すべきものの1つが、
ステンレス製の樽。
酸素に全く触れることなくワインをつくることができるとのこと。

b0287739_2004323.jpg

b0287739_206271.jpg

もう一つは、

b0287739_2091497.jpg

押し出し式のポンプ。
コンプレッサーでなく液をチューブを絞るように順繰りに押し出して送ることができるので、
液に余分な熱や負荷を与えることがない。
このタイプのポンプを見たことがあるワイナリーは
他には中央葡萄酒ミサワワイナリーのみ。

b0287739_20124252.jpg

ボトリングはほかのワイナリーで多く見られるラインがなく、
すべて手詰め。
そして打栓も手作業。

b0287739_20174270.jpg

b0287739_201816.jpg

設備その他はまだできてから10年もたたないワイナリーだけあって真新しく、
大変清潔に保たれています。

ワイナリーの後は畑を視察。
畑はワイナリーから車で15分ほどの山の斜面にありました。

b0287739_2051231.jpg

畑の入り口にはゲートが。
このゲートは人の侵入を防ぐためのものではなく
動物の侵入を防ぐためとのこと。
特に猿の侵入を防ぐため。

畑全体がフェンスで囲まれており
そのフェンスに電流が通っており、
それで動物からブドウを守っているのだそうです。

ここが胎内高原ワイナリーのぶどう畑
全体的に日本海に向いた斜面に切り開かれています。

b0287739_20581281.jpg

このように、海まで比較近く、
海からの風が常に吹いているので
病気にもなりにくいとのこと。

b0287739_2112755.jpg

これは別の場所から海を臨んだところ。

b0287739_18361071.jpg

b0287739_18362562.jpg

ワインに対する考え方は
良いブドウをつくれば良いワインができるということで、
土地の特徴を反映させたぶどうをつくる。

そのため、基本的に有機栽培でブドウを栽培し、
肥料も水もやらず、
完熟させるまで持っていくと酸が落ちるが、
それでも完熟させる。

b0287739_1820933.jpg

畑に蜘蛛の巣が張ったり、
鳥の巣ができたりするが、薬は一切使わず、
葉を食べるコガネムシはフェロモントラップを使って防ぐ。

b0287739_1817150.jpg

これがフェロモントラップ。

見たところ畑の手入れが行き届いており、
これなら美味しいワインができるだろうという印象。
ちなみに、今年の国産ワインコンクールでも金賞を受賞。

b0287739_1837399.jpg

畑の標高は約270m。

b0287739_18381822.jpg

ご案内くださった栽培担当の佐藤彰彦さん(右)と、鈴木雅之さん。
ブドウづくりが楽しくてしょうがないと思われるようなお二人でした。
[PR]

by bacchusmarket | 2014-08-19 18:43 | ワイナリー訪問記

越後ワイナリー@浦佐

ずいぶんとご無沙汰です。
最近facebookのみに投稿して、
なかなかこちらに投稿することが億劫になってしまっていました。

今月初め、実に1000キロのドライブで、
新潟県から山形県のワイナリー巡りをしてきたので、
せっかくなので記録に残すことにしました。

当初は山形県のワイナリーのみ行く方向で計画を立てていましたが、
新潟県の胎内ワイナリーが、山形県に比較的近いこともあり、
ぐるっと回るコースにすれば寄れることが分かり、
延々1000キロのドライブをすることになった次第。

家からはまず関越自動車道で新潟に向かいます。
そこで関越沿いのワイナリーということで越後ワイナリーへ。

越後ワイナリーは2012年以来2回目の訪問です。
前回は丁寧にご案内いただいたので、今回はアポなしで訪問。

まずは畑を見てみます。

b0287739_14102222.jpg


前回来たときは天気が今一つでしたが、今回は上天気。しかし暑い。

b0287739_14114032.jpg


シャルドネの畑は山に囲まれた盆地の中、
コシヒカリの田んぼの隣。

b0287739_14161863.jpg


このように道1本隔てて隣が魚沼産コシヒカリの田んぼという、
ほかのワイン産地ではなかなか見かけないような風景です。

ブドウの樹にビニールがかかっているのはマンズ・レインカットという
マンズワインが開発した日本独特の栽培方法で、
ビニールの傘によって雨によって葡萄が余分に水分を吸収するのを防いでいます。

b0287739_14245795.jpg


ちなみにブドウ畑の標高は約160m。(標高ワカールというアプリです。)

b0287739_14184263.jpg


畑からワイナリーに向かうと、
魚沼産コシヒカリの田んぼの向こう側にワイナリーが見えてきます。

今回はアポなしだったので、ワイナリーでは試飲のみ。

b0287739_198660.jpg


b0287739_1975930.jpg


2月に発売したという、シャルドネ・シュール・リー(上の写真の右から2番目)が
シャルドネの特徴が良く出ており、フレッシュなので、採用決定。
(ちなみにこのワインは今年の国産ワインコンクールで銅賞。)

当初の予定ではワイナリー併設のレストランで昼食の予定が、
畑を見たり試飲をしたりしていたら、レストランが満席になってしまい
これから先の長旅を考えるとウェイティングをするわけにもいかず、
昼食は断念。(涙)

  アグリコア越後ワイナリー
  新潟県南魚沼市浦佐5531−1
  025-777-5877
[PR]

by bacchusmarket | 2014-08-17 19:15 | ワイナリー訪問記

サンクゼール・ワイナリー@斑尾高原

 スイス村ワイナリーを訪ねた翌日は
サンクゼール・ワイナリーを訪問。
サンクゼール・ワイナリーは長野県の北信地区、
メルシャンの北信シャルドネのぶどう畑や
常に評価の高い小布施ワイナリーがある小布施とも
近い場所にあります。

 この地区で採れるシャルドネは大変評価が高く
国産ワインコンクールで常に高い評価を得ています。
その地域でサンクゼールもワインづくりをしているのですが、
主としてサンクゼールの直営店でワインを販売しているため
なかなか日本ワインの話をするときに話題に上りません。

 私サンクゼール・ワイナリーがつくる高品質ワインをご紹介したく、
2006年から販売しています。
今回は2006年に訪問して以来一度も伺っていなかったので
最近の状況を知りたく訪問しました。

b0287739_2010457.jpg

 駐車場に車を入れて葡萄畑の奥にワイナリーがあるつくりは
2006年と変わっていませんでした。

b0287739_20103964.jpg

 以前来た折には入口を入ってすぐ左が売店になっており、
その左側の黄色い建物がレストラン、
そしてその左側にぶどう畑に面したテラスがあり、
そこでする食事が最高に気分が良いものでした。

b0287739_2011443.jpg

 これはその当時の写真。
オーストラリアや、カリフォルニアでよくある風景で、
このような素敵な場所で食事をできることが
ワイナリーツアーの楽しみの一つです。
このテラスがなくなってしまったことが少しショック。

 さて、今回はワイナリーの前のシャルドネの畑を見せていただいた後、
樽貯蔵庫へ案内していただきました。

b0287739_20112789.jpg

 今回樽貯蔵庫を見せていただいて気が付いたのは、
かなり小ロットで仕込みが行われていること。

b0287739_20114856.jpg

 サンクゼールのある北信地区は 
醸造用のぶどうづくりに熱心な農家が多く、
それぞれの農家から仕入れたぶどうを別々に仕込んで
それぞれの特徴を出したワインをつくろうとしているのだそうです。

b0287739_20121222.jpg

 将来のワイナリー経営を見込んで
ぶどうづくりを始める方もいるそうで、
農家とワイナリーの関係も大変うまくいっているとのこと。
古くからのワインづくりをしている勝沼の、
農家とワイナリーの関係の違いを強く感じます。

 いくつかの樽から試飲をさせていただきましたが、
どれも味わい深く将来が楽しみなワイン達でした。

b0287739_20122819.jpg

 その後ワイナリー売店の2階で試飲。
写真右から2番目のカベルネ・フランは
なんとナイトハーベストで収穫したものだそうです。

b0287739_20125053.jpg

 これがワイナリーから100mほど離れたところにある
レストラン前のカベルネ・フランの畑。
このかなりきつい斜面の畑で
ナイトハーベストをしたのだそうです。

b0287739_20131680.jpg

 これがカベルネ・フラン。
まだ色付いてはいません。(8月5日です。)

b0287739_20133853.jpg

 レストランのテラスからぶどう畑ごしに見た景色。
先ほどワイナリーの横のレストランが無くなってしまって残念と書きましたが、
これなら以前のレストランに劣らず、気持ちよく食事ができそう。
これなら納得でした。

 今回は時間の関係上、
このレストランで食事をすることなくワイナリーをあとにしました。

 今後、更においしいワインができる予感を感じさせるワイナリーでした。

  ◆サンクゼール・ワイナリー◆
  長野県上水内郡飯綱町芋川1260
  Tel:026-253-7002

[PR]

by bacchusmarket | 2012-08-22 18:08 | ワイナリー訪問記

あづみアップル@安曇野市

 今月最初の週末、暑さ真っ盛りの中、
長野方面のワイナリー巡りに行ってきました。

 今回のワイナリー巡りの目的は
まず第一にスイス村ワイナリー(あづみアップル)に行くこと。

 というのも、このスイス村ワイナリーは
恐らく国内で一番、ピノ・ノワールと
ソーヴィニヨン・ブランを販売しているワイナリーだから。

 ピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランは
海外から入るものには手ごろなものがたくさんありますが、
国内のものは価格的に一般の方に販売するには難しいものが多い中、
こちらはリーナブルな価格のものを
真面目につくっているのです。

 夏の週末の中央高速の渋滞に悩まされながらも
一つ別のワイナリーを巡った後、
お昼過ぎにはスイス村ワイナリーに到着。

b0287739_042033.jpg

 スイス村ワイナリーは元はと言えば農協が100%株主の
地元のリンゴをジュースにするための会社。
それが平成9年に醸造免許を取得、ワインづくりを始めました。

 そして、このスイス村ワイナリーが1本貫いているのは、
「国際レベル」目標にを地産地消にこだわって
地元のブドウを使ったワインをつくること。

 ワイナリーに着いてすぐ、営業の輪湖さんの案内で
自社畑である三郷の農場を見せていただきました。
三郷まではワイナリーから車で15分ほど。

b0287739_043844.jpg

 この日は少し雲がかかっていて残念でしたが、
北アルプスが綺麗に見渡せる高原地帯に
この葡萄畑はありました。

 あづみアップルのぶどう畑はどれも東京スカイツリーと
ほぼ同じ高さのあたりにあるとのこと。
iPhoneのアプリ、「標高ワカール」で調べてみると
620メートルほどでした。

 大変暑い日でしたが、吹き抜ける風が気持ち良い。
この風のおかげで、ブドウが病気にかかりにくいとのこと。

 あづみアップルの主要ぶどう畑は
この三郷と青木原(あおきはら)にありますが、
こちらは自社農園。
ピノ・ノワールとシャルドネを栽培しています。

b0287739_05554.jpg

 こちらはピノ・ノワール。
大変元気なピノ・ノワールが育っています。
なかなか期待できそうです。

b0287739_05253.jpg

 畑を管理するのは笑顔が素敵な小栗さん。
数年前に塩尻のワイナリーからこちらへ転職。
今は朝5:00頃から畑へ出て手入れをしているのだそうです。
写真でもお分かりのとおり、大変手入れが行き届いていました。

b0287739_054055.jpg

 三郷のぶどう畑の周りはほとんどリンゴ畑ですが、
あづみアップルでも2列、シードル用のりんごも栽培していました。

 畑を見せていただいた後はワイナリーへ戻り、
今度は醸造責任者の内方さんの案内でワイナリー見学。
内方さんは状損担当といえども、真っ黒の日焼けされていました。
時間があるときには常に畑に出ているからだそうです。

 内方さんは変わった経歴の持ち主で
工学系の大学を卒業後、新日鉄に就職。
その後どうしてもワイづくりがしたくて塩尻のワイナリーを経て
こちらのあづみアップルの醸造責任者になりました。

 工学系の大学を出ただけあって、
ワイナリー設備の修理は
自身でしてしまうことが多いのだそうです。

b0287739_06262.jpg


b0287739_062485.jpg

 この2枚の写真はどのワイナリーへ行ってもある風景。
発酵や貯蔵に使うタンクです。

b0287739_064548.jpg


b0287739_071317.jpg

 この2つの機械はリンゴやトマトのジュースをつくるのに使うもの。
説明を受けたのですが初めて見た機械なので
あとからでは用途を思い出せなくなくなってしまいました。
b0287739_073192.jpg


b0287739_08488.jpg

 上の2枚はぶどうのプレス機と、発酵タンク。
これらは建物の外にありました。

b0287739_093261.jpg

 これもちょっとワイナリーでは見ることのない配管。
トマトジュースをつくるには高温の殺菌工程が必要なのだそうで、
この長い配管を通る間に殺菌するとのことでした。

b0287739_09524.jpg

 こちらは樽貯蔵庫。
ピノ・ノワールとシャルドネはこの樽に入れて貯蔵します。
たくさんの樽がここで眠りについていました。

b0287739_0101122.jpg

 興味を引いたのが、シードルづくりに大変力が入っていること。。
この写真はシードルの便にコルク栓をしてから
針金で止めて上にキャップシールをかぶせるまでの工程。

b0287739_0103226.jpg

 シードル用のコルク。
栓をする前なのでまだマッシュルーム型になっていません。

b0287739_0105146.jpg

 これはボトルにシードルを充てんする機械。
後ろは打栓機です。
スパークリングワインにも当然応用可能。

b0287739_0111179.jpg


b0287739_012299.jpg


b0287739_0125138.jpg

 あづみアップルではシードルをこのように瓶内2次発酵をさせ、
ピュピートルを使ってオリをボトルの口に集め、
ボトルの口を冷凍しておりを飛ばすという
シャンパンとまったく同じ製法で作っていることを知るビックリ。

 なぜこのように手間のかかる方法で安価なシードルをつくっているのは
もしかして近い将来シャルドネとピノ・ノワールを使って
本格的な瓶内2次発酵のスパークリングワインをつくるための布石なのか
うかがったところ、まさにビンゴ。

 遠くない将来に
あづみアップルの本格的なスパークリングワインが
発売されることが期待できそうです。

b0287739_0131671.jpg

 最後は試飲。
なぜかシートがラフィットです。

b0287739_01338100.jpg

 試飲させていただいたのはこの6本。
全て新しいボトルを開けていただきました。
ワインが美味しいのは既にいろいろ飲んでいるので知っていましたが、
初めてジュースを野でその美味しさにビックリ。

 今まで飲んでいたりんごジュースはなんだったのかと思わせるほど
衝撃的な美味しさでした。
さすがジュースづくりで始まった会社だけのことはあります。
今度はジュースの扱いも考えなくてはと、思いを新たにしました。

 お忙しい中、あづみアップルの皆さん、ありがとうございました。

  ◆スイス村ワイナリー(あづみアップル)
  長野県安曇野市豊科南穂高5567-5(スイス村ドライブイン北側)
  Tel: 0263-73-5532
  営業時間:9:00〜17:00  (11月〜3月は9:00〜16:00)

[PR]

by bacchusmarket | 2012-08-21 19:08 | ワイナリー訪問記

アグリコア越後ワイナリー@浦佐

 新潟ワイナリーツアー2日目は
八海山の麓、清酒八海山の蔵元がある
新幹線浦佐駅からほど近い、
アグリコア越後ワイナリーを尋ねました。

 日本の穀倉地帯、
それも日本で最も高い魚沼産コシヒカリが採れる場所で
どんな理由でぶどうをつくっているのか
大変興味がありました。

 こちらでアテンドしてくださったのは専務の長尾さんと
栽培スタッフの青木さん。
長尾さんはこのワイナリーが昭和50年にできたときからのメンバーです。

 まずなぜここの場所でぶどう栽培をすることになったのか伺うと
その答えは減反対策と聞いてびっくり。
減反で米作りができなくなった代わりに
何とか産業しての農業を衰えさせたくないとの理由で
ブドウを育ててワインをつくろうということになったのだそうです。

 アグリコア越後ワイナリーは
最初は町と有志の出資によって越後ワインとして産声を上げましたが、
その後、町、農協、越後ワインの共同出資て
株式会社アグリコアという第3セクターになって現在に至っています。

 最初に畑を見せていただきます。
見せていただいた畑は高速の近く、
北里大学保健衛生専門学校に隣接する約2ha。

b0287739_20104591.jpg

 まず、その畑の広さにビックリ。
まとめて2haの自社畑を持っているワイナリーは
私の知る限りあまり多くありません。
ブドウの手入れも大変行き届いています。

b0287739_20111992.jpg

畑の向こうに見える建物が、北里大学保健衛生専門学校です。

b0287739_20113850.jpg

 こちらがぶどうの樹のアップ。
幹が約45度傾いて植わっています。

 これは雪国のぶどう畑でよく見られる光景なのですが、
雪の季節になると上に貼ってあるワイヤーをすべて外し、
倒して雪に埋めてしまうのです。

 ぶどうの樹は弾性があるので、
倒れたまま雪の下で冬を越し、
雪解けに合わせてまた元の形に戻ります。

 雪の下にある間は温度も適度に保たれるので、
北の寒い地方で雪があまり降らない地方よりは
雪国の方がぶどうの樹にとっては良いのだそうです。

 雨が降りそうだったので畑の見学は早々に引き揚げ
次に醸造設備を見せていただきます。

b0287739_20115690.jpg

b0287739_20121485.jpg

 創立以来30年もたったワイナリーというと
かなり年季の入った設備のところが普通ですが、
ここは驚くことにほとんど設備が最新のものに更新されていました。
最新の設備を持っているということは
経営的にうまくいっていることの証明です。

b0287739_20124080.jpg

 上の発酵に使うタンクのの内部。
普通は発酵の最中上にかぶさる果帽を
ピジャージュ(櫂突き)やルモンタージュ(循環)で撹拌するのですが、
この発酵タンクでは循環が自然に行われるようになっています。
私はこんなタンクを見たのは初めてです。

b0287739_20125916.jpg

 このワイナリーのもう一つの他のワイナリーにない特徴は雪室を備えているところ。
雪国にあることを利点として活かし
ワイナリーの屋根や周りに積もった雪を地下に落とし、
約250tの雪を蓄えて夏の時期でも
雪室の横にある醸造設備を低温に保つことができるようになっています。

b0287739_20131912.jpg

 写真ではよくわかりませんが、これが雪室の内部。
6月の中旬ですが、まだ大量に雪がありました。
十分に夏を越すことができそうです。

b0287739_20133895.jpg

 最後に見せていただいた樽貯蔵庫。

 さて、この越後ワイナリーですが、
私の印象としてはその品質の割にはあまりにも知名度が低い。
そこにこのワイナリーがたどった苦労の歴史があるように思われます。

 帰宅後、このワイナリーの歴史をもう少し知る方法がないかと調べていると、

echigo_winery10.JPG

こんな本が出版されていることを知りました。

 この本を読んでみて分かったのは、
素人が全くゼロからスタートしたので数々の失敗の上に
現在があるということ。

 たとえば葡萄畑を山際の扇状地につくったところ、
水はけは良いのだが日照不足でうまく育たない。
また、平地につくるとこんどはもともと田圃だったところで
水はけが悪い。

 また営業面でも当初都市部に営業をかけたが、
競争が厳しくてなかなか扱ってもらえない。
最終的に売り先として落ち着いたのが
近場のリゾート地帯。

 都市部から遊びに来た人たちが、
土地の名産品として食事とともに飲んだり、
お土産に買って帰ったりということで
ある程度安定した売り上げが確保できるようになったとのこと。

 ということで、地元中心に消費されているので
東京ではほとんど知名度がないのです。

 もう一つ注目すべきは、
新潟県には評価が高いワイナリーがいくつかある中で、
この越後ワイナリーだけが
新潟県産ぶどう100%でワインをつくっているということ。
ここに、越後ワイナリーの誇りがあると思います。

 これから更に高品質のわいんが期待できる
ワイナリーです。

  ◆越後ワイン
  新潟県南魚沼市浦佐5531−1
  Tel: 025-777-5877
  営業時間 9:00〜17:00
  定休日: 無休

[PR]

by bacchusmarket | 2012-08-06 22:08 | ワイナリー訪問記