コルクの話(その12)

明けましておめでとうございます。
正月休みで少し時間が取れたので久々に更新です。

今回は前回のグラスに引き続き、
ワインそのものではなくその周辺にかかわる
ちょっとマニアックなお話。

最近スクリューキャップのワインが増えましたが、
ワインボトルの栓としていまだに主流はコルクですよね。

でもコルクは醸造家泣かせ。
というのも、ブショネ(コルク臭)という
いやな香りをワインにつけてしまうという悪さをしてしまうのです。
それも、その確率が20本に1本とも言われる高確率。

それではせっかく美味しいワインを造っても台無しです。

そこで開発されるのがコルクに代わるいろいろな栓。
その中で主流になりつつあるのがスクリューキャップなのはご承知のとおり。

他にもいくつかご紹介すると

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ヴィノ・シール。

これはガラスでできた栓で、

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ボトルと接する部分が樹脂でできています。
このように、飲みかけのワインに栓をするにも使えます。

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こちらはZorkという名の栓。
一番下のつまみの部分をつまんで引くと

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このように線の部分と蛇がとぐろを巻いているような部分に別れ、
栓を開けることができます。

こちらも

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このように飲みかけのワインに再度栓をすることが可能。

以上のようにスクリューキャップや、いろいろ工夫を凝らした栓が出てくる中で
いまだにワインの栓の主流はコルク栓。
やはりワインの栓はコルクでなければという消費者が多いからなのでしょうか。

そんな中で最近良く見かけるようになったのが、

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こちら。

コルクを細かく砕き、それをまた固めたコルク栓なのですが、
良く見ると右下の部分にDIAMの文字が。

コルクを砕いて固めたコルク栓は安ワインに使われることが普通でしたが、
こちらはコルクを砕いた後、ワインに害を与える物質(TCA)を除去し、
再度固めたというコルクなのです。

このコルクはコルク臭を防ぐコルクとしてはかなり主流となっており、
多くのつくり手がこのコルクを採用しているようです。

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こちらは同じDIAMコルクでも、天然のコルクのような模様をつけたもの。
かなり柄が凝っているので注意しないと天然コルクと間違えそうです。

コルク臭を防ぐコルクははDIAMが勢力を伸ばす中で
どうしても天然コルクにこだわるつくり手もいらっしゃるようで、
最近見つけたのが、

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INNOCORK
コルクにはロゴの他に

INNOCORK is a patented process,
that significantly reduces potentially offensive aromas,
e.g. TCA, from the natural cork matrix.

と書いてあります。
どうやら、天然コルクでもコルク臭を防ぐ技術が出てきたようです。

ワインのコルクを開けるとき、
ちょっとコルクに注意してみませんか。
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by bacchusmarket | 2014-01-03 18:56 | コラム