メルシャン・マリコヴィンヤードでシラーを収穫

10月5日、メルシャンの自社管理畑マリコヴィンヤードで、
シラーの収穫をしてきました。

SNSのいろいろな投稿を見ていても、
マリコヴィンヤードの投稿はあまり見当たりませんね。

というのも、ワイナリーは場所が分かっているので行きやすいのですが、
ぶどう畑は場所が特定するのがむつかしい。
その上、ほとんどの畑は
公共の交通機関を使って行けない場所にあるからでしょうか。

マリコヴィンヤードも、車でないと行けない場所にあります。

上信越自動車道の東部湯の丸インターから
県道81号線を15分ほど走ると
信号のないT字路に

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こんな目立たない看板が、
この看板を左折して5分ほど山道を登ったところに視界が開け
マリコヴィンヤードのが道路の左右に広がっています。

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これがGoogle Eaathで見たマリコヴィンヤード。
その広さが分かります。

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これは、マリコヴィンヤードの植え付けの図面(2013年当時)。
真ん中、左側の濃い赤の部分がシラーの区画です。

私は、マリコヴィンヤードでの収穫は今年で3回目。
2014年から収穫をさせていただいています。

過去2回は、ソーヴィニヨン・ブランを収穫させていただきました。
それは、マリコヴィンヤードのワインで私が一番好きなのが
ソーヴィニヨン・ブランだから。

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これが2014年のソーヴィニヨン・ブランの様子。
ソーヴィニヨン・ブランはブドウの房が幹に直接ついている感じで
どこにハサミを入れたら良いか探すのが大変です。

ソーヴィニヨン・ブランを収穫した時の経験で一番印象的なのは
太陽が当たる側と当たらない側では粒の色が異なり、
当たらない側が緑色だとすれば、
当たる側はそれに黄色がプラスされた色になっています。

そしてその粒を食べてみると、
当たる側の粒は、まさにソーヴィニヨン・ブランのワインそのものの
味と香りがあるということ。

私の経験では、ワインそのものを感じる味わいと香りを持つぶどうは
ソーヴィニヨン・ブラン以外には出合ったことがありません。

今回シラーの収穫をお願いしたのは
マリコヴィンヤードでソーヴィニヨン・ブランと並ぶ、
人気があるワインがシラーだから。

マリコヴィンヤードの収穫はスタッフがタイミングを決めるので、
毎回1週間くらい前に日程が決まります。
今回私が日程が分かったのが9月30日。

10月5日から開始するとのお話を受けスケジュールを確かめると
幸い5日はスケジュールが空いている。

そして5日に伺わせていただくことにしたのですが、
もう一つ心配事が出てきたのが台風18号。
ちょうど5日頃に本州を縦断する可能性が。

毎日天気予報を気にしながら日にちが過ぎ、
前日になってみると台風が韓国の方にそれ、
マリコヴィンヤードがある上田市は、
幸いなことに雨すら降らない予報になっていました。

マリコヴィンヤードのシラー担当の園田雄平さんのお話では
本当は糖度が上がっていないので
あと10日くらい収穫を伸ばしたかったのだそうですが、
今年の雨のため病気が蔓延し、
やむなく12日からと決めたのだそうです。

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これがシラーの畑。
すでに収穫準備が整っており、
収穫用のか箱が一定間隔で置いてあります。

ところどころ、紅葉した樹が見られますが、
水分が多い場所の樹は
紅葉が早いのだそうです。

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これがシラー。
この時の糖度は約18度。
普段食べる生食用のぶどうと比較すればかなり甘い方ですが、
20度以上あるのかと期待していたのに比べると、ちょっと残念。

枝と房の間に90度くらいに梗が曲がっているのがシラーの特徴のようです。

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こんな健全な実ばかりだと良いのですが、
とにかく今年は病果が多い。

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これは玉割れ。
雨のため粒の中の水分が多くなりすぎて皮が裂け、
裂けた部分にカビがついている状態です。

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こんな房に、かなりの確率で出くわします。
矢印で指した粒が何らかの問題がある粒。
晩腐病、灰色カビ病、玉割れなど。

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こんな房も。
玉割れは上の写真のようにカビがついていればわかりやすいのですが、
皮が裂けたばかりの玉割れは見た目ではわからす。
指でつまんでみると何の抵抗もなくつぶれてしまう。

ぶどうの選果をしているうちに
手のひらから果汁がしたたり落ちるような状況でした。

私も収穫の経験は二桁以上あると思いますが、
ここまで厳しい収穫は初めてでした。

担当の園田さんのお話では、
この状態でよいワインを造るためには
何としても病果を取り去ることが大事とのこと。

今年は選定方法を変えて
それぞれの房の濃縮度が落ちないぎりぎりまで房を付け
収穫量を増やすつもりだったそうですが、
このような状態では予定よりかなり少なくなりそうです。

ワインを売る立場としては
椀子ヴィンヤード・シラーは
喉から手が出るほどほしいワインなのですが、
16年ヴィンテージは果たしでどのくらいになるのか
ちょっと心配なところ。

あとはメルシャンさんの技術力に期待です。

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ところで、マリコヴィンヤードでの収穫はいつも手弁当でお願いしているので、
横川のサービスエリアで、峠の釜めしを買うのが定番。

ぶどう畑で食べるお弁当はおいしいですよ。
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by bacchusmarket | 2016-10-07 13:43 | ワイナリー訪問記