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面白くなってきたぞ! 国産スパークリング

 昨年の暮、国産のスパークリングワインが
3社から発売になりました。
その3つはどれも本格的な製法のワインです。

 今までも、国産のスパークリングワインはありましたが、
本格的なものは価格が高かったり、
お手ごろなものはワインに炭酸を吹き込んだ
本格的とは言えないものだったりしましたが、
この3本は違います。

 まず第1は山梨県勝沼町フジッコワイナリーの

 甲州スパークリング


2006年もののの山梨県産の甲州種を100%使い、
シャンパンと同じ瓶内2次発酵をしてつくりました。

 今年はスパークリングをつくり始めて2年目なので、
昨年のものよりレベルが上がり、
甲州からできたスパークリングの旨さが引き立っています。

 次は同じく甲州種からつくられた、

 ルミエール・ペティアン[2007]

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山梨県、笛吹市の名門ワイナリー、ルミエールが
初めてスパークリングワインに挑戦した1本です。

 こちらは、メトード・アンセストラル(田舎方式)と呼ばれる、
発酵途中のワインをそのまま瓶詰めして、
瓶の中でもはっこうをつづける製法でつくったもの。
他の方式と違うのはアルコール発酵後に新たに糖分を加えるのではなく、
ぶどうが持っている糖分で炭酸ガスを造るということです。

 炭酸がシャンパン方式のものが約5気圧なのに対して
3気圧と軽く、柔らかな泡で、フルーティーに仕上がっています。

 3つ目は、最近急速に力を付けてきた、
大分県内陸の盆地、安心院(あじむ)町にある
安心院葡萄酒工房が今年初めてリリースした

 安心院エキストラ・ブリュット


 シャンパンと同じぶどうシャルドネを使い、
同じシャンパン製法を使ってつくられた本格派です。

 グレープフルーツ、青リンゴを思わせる果実味を、
すっきりとした酸が心地よく、ひきしめます。
トースト香、白かびなどの香りのニュアンスもあり、複雑です。

 これら3本は初リリース、2年目と、まだ経験は浅いものの、
かなりの良いでき。その上価格も2,000円台とお手頃。
これからますます、期待が持てそうです。

by bacchusmarket | 2008-01-03 17:01 | 国産ワイン