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ワインを開けるのは難しい?

 ワインの商売をしていると、色々な出来事に出くわします。

 ワインを普段飲み慣れない方にとっては
ワインのコルクを抜くのは一大事。
そこで開ける時に緊張されるのか、
想像もできないような開け方をされる方がいらっしゃるのです。

 一つはスクリューキャップ。

 オーストラリア、ニュージーランドワインの多く、
最近ではフランスワインでも
スクリューキャップのものが見られるようになって来ました。

 そのお客様はスクリューキャップの
ニュージーランドワインを買って行かれました。

 そしてお家で飲む段になって
恐らくワインはコルクのものしかないと
信じておられたのだと思います。

 コルクのワインのアルミホイルを切るような形で
スクリューキャップを切ったワインを持って来店され、
「このワインにはコルクがなかったから
交換して下さい。」とおっしゃられたのです。

 それにしてもスクリューキャップを切るには
かなりの力と道具が必要だったのではないかと
想像されます。

 このお客様には最近スクリューキャップの
ワインが増えたことをご説明し、
新しいワインをお渡ししました。

 もう一人のお客様はある時、
「誰でも開けやすいコルク抜きはないですか?」
ということで来店され、
一番おすすめのコルク抜きを買っていただきました。

 そのお客様がコルク抜きとワインを持って再度来店され、
「すすめていただいたコルク抜きを使って
コルクを抜こうとしたけれどもうまく抜けなかった。」と
おっしゃるのです。

 そこで取り出したワインを見てびっくり。
スパークリングワインのコルクの上に
コルク抜きを刺した穴が開いており、
そこから泡が少しずつ噴いているではありませんか。

 スパークリングワインは手で開けることをお話し
抜いて差し上げました。
もうガスが抜けてしまっているかも知れません。

 私もワインの商売を始めて十数年。
始めたころよりははるかにワインが普及して来ましたが、
ワインの商売は難しいと思わされた出来事でした。

by bacchusmarket | 2007-01-11 18:01 | コラム