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早池峰神社例大祭宵宮(その2)

 神事が終わるといよいよお神楽が始まります。

 
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 お神楽の舞台は早池峰神社境内の神楽殿。
ご覧のように大変小さな舞台です。
観客席も地面にただ椅子を並べただけ。
早い方は午前中から場所取りに来ているのだそうです。

 私達はエーデルワインの藤舘社長のお力で、
左側の紅白幕が掛かっている建物の座敷から鑑賞することができました。

 この早池峰神楽は、今年9月に制定される
ユネスコ世界遺産の、「無形文化遺産」として、
登録が確実視されています。

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 舞台の特徴としては、舞台4方に注連縄が張られ、
舞台背面は大きな幕で覆われています。
演者はなんとこの幕をくぐって舞台に出入りします。
また、お囃子が観客に背を向けて舞台正面にいるところも
ちょっと他所では見ることができない特徴ではないでしょうか。

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 また、このように鶏が天辺についた兜の様なものをかぶって
舞を舞うのも特徴で、
多くの舞にこの兜が登場します。

 早池峰神楽は大迫町中止部から北東17km、岳集落の岳神楽と
大迫町中心部から北に5kmの大償地区の大償神楽の総称です。

 舞の種類としては、「式舞」、「荒舞」、「座舞」、「狂言」、「権現舞」がありますが、
事前に勉強していかなかった私にとってはどの舞が何に当たるのかは
全然わかりませんでした。

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 岳神楽では真剣を使うものもあり、練習中のけがや
刀を持ったおじいさんが、家の中で暴れる話し、
生臭い話もたくさんあるとのこと。

 このような伝統芸能が500年以上にも亘って
絶えることなく伝承されていることに、
大迫の方々の、故郷愛が感じられて
ひたすら感動するばかりです。

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 岳神楽が終わったところで、演者の方とパチ。

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 ちなみにこちらはヤマメの塩焼き。
この御祭りの縁日で売られているものの一つです。
東京の縁日ではお目にかかれないようなものが、
ここにはたくさんありました。

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 神楽を見るにはお酒を飲んで見るのが正しい見方とのことで、
こんなどぶろくも用意してくださいました。
口当たりが良いのでどんどん進んでしまいます。

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 こちらはわざわざ用意していただいた、仕出弁当。

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 どぶろく以外にもワインをたっぷり用意していただきました。

 こんなに正しい、早池峰神楽の鑑賞をさせていただいて
エーデルワインの藤舘社長にはただただ感謝です。

 ありがとうございました。

by bacchusmarket | 2009-08-17 21:08 | ワイナリー訪問記