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秩父ワイン@埼玉県小鹿野町

 恐らくワイナリー訪問は今年最後になると思いますが、
埼玉県秩父郡小鹿野町の「源作印」で知られた
秩父ワインへ行ってきました。

 秩父ワインへうかがうのは今回で2回目ですが、
当店で非常に良く売れているワインにもかかわらず、
前回うかがったときにはお話を聞くことができなかったので、
今回は専務の島田昇さんにアポを取ってうかがいました。

 今回は秩父に泊まる予定でしたので、11時頃出発。
高速に乗らずに途中で食事をしたりしてと、ゆっくり行ったら
思いの外時間が掛かり、到着は15:30頃に。

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 ワイナリーの前には大きな木の樽が3個並んでおり、目印に。

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 売店に入ると古いレジが置かれており、歴史を感じます。
私たちが滞在している間、お店にはひっきりなしにお客さんが。
地元の方に愛されているのがわかります。

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 秩父ワインでは甲州、マスカットベリーAといった、
山梨県と同じ品種のワインのほか、
山葡萄のワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランを使った
ボルドータイプのワインなどを造っています。

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 ワイナリーの内部は、新旧の機器が並んでいます。

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 こちらは、温度調整機能つきのタンク。
ベリーAをつくる時、発酵前に1週間ほど摂氏4度で発酵させないまま
漬け込むのだそうです。

 これによって、マスカット・ベリーA独特のキャンディー香が、
より洗練された香りになるとのこと。
確かに源作印の赤は、私が苦手なキャンディ香がありません。

 また、白ワインでは甲州をつくる時、
シュールリーの期間を10ヶ月と、
山梨県の倍とるのが特筆すべき点。

 シュールリーの期間を長く取ることによって、香りを良くし、
酵母のうまみをすべてワインに移すのが目的とのこと。

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 ワイナリーを見学した後は、畑を見せていただきます。
葉には、ボルドー液を散布した白い斑点が多く見られます。
収穫後までなぜこのようなボルドー液の痕が残っているのかといえば
収穫後にボルドー液を散布するからだそうです。

 収穫後もボルドー液を散布しないと、
翌年に悪い影響が出るため、散布するとのこと。

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 また、除草剤を使わず草性栽培を
牧草の種をまくことで行っているのだそうです。

 自社畑の垣根栽培のぶどうは、
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなどの
ボルドー品種。

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 こちらは、棚栽培。
一文字短梢の変形のスマート法という剪定方法なのだそうです。
棚栽培では、山葡萄、アリカント、甲州などをつくっています。

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 このあたりは防獣対策も必要。
畑の周りは金網で囲われています。
というのも、イノシシ、狸、、ハクビシンなどの獣が
収穫前のぶどうを食べるのを防ぐため。
本当にご苦労様です。

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 畑から、ワイナリーへの道すがら、ふと横を見ると
こんな建物が。
横の看板を見ると、「甲源一刀流」の道場なのだそうです。

 この「甲源一刀流」は幕末にはやった剣法の一つで、
北辰一刀流の千葉周作が道場破りに来た時、
相打ちだったので道場が残っているのだとか。

 ただ、道場の大きさが大きくないのは、
当時テロリスト養成所になりかねない剣法の道場は、
大きくするのが基本的に許されなかったためとのこと。

 
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 ワイナリーへ戻ってからは、お勧めワインの試飲。
この中では特に一番右の、「甲州樽発酵2002」が
印象に残りました。

 今まで、山向こうの山梨県から買ったぶどうで
つくっていたワインも多かったのですが、
今後は自社畑のぶどうでつくったワインを増やしていきたい。
特にヨーロッパ系の赤ワインで良いものをつくりたい。

 また、味わいとしては食事に合った味を追求したい。
たとえば、一番ベーシックな源作印(上の写真の左端)の白も、
以前に比べて辛口仕立てにした。

 確かに、私が持っていた源作印の白は
ほのかに甘味の感じられる味わいでしたが、
今回試飲させていただいたものは、
きりっとした辛口になっていたのでびっくり。

 寡黙で真面目な島田さんは
これからもっと私たちの期待に応えてくれる
ワインをつくって下さると思います。

  ◆秩父ワイン◆
  埼玉県秩父郡小鹿野町両神簿41
  Tel: 0494-79-0629

by bacchusmarket | 2009-11-11 21:11 | ワイナリー訪問記