そば屋の名前に「庵」が多い理由は?

昨日聞いた立川談笑の落語のまくらに出てきた話。

タイトルのとおり、そば屋の名前に「庵」が多い理由は?
ということでその説明がありました。

江戸時代、浅草にあった称住院というお寺に
「道光庵」という塔頭(たっちゅう、寺の境内にある小寺)があり、
これがいまの蕎麦屋「庵」の号の由来といわれているとのこと。

道光庵の庵主様が信州の出で蕎麦打ちの名人。
最初は自家用に打っていたのが、
そのうち庵の参詣者にふるまったのが評判となり
蕎麦を目当てにやって来る参詣者があとを立たなくなり、
ついに親寺である称往院から、精進の妨げになるということで、
蕎麦打ち中止を言い渡した。

その禁止令が守られなかったため
寺の入り口に蕎麦打ちを禁じる石碑が建てられ
蕎麦目当ての来訪者を門前払いをした。

そば屋の屋号に「庵」がつけられるようになったのは
「蕎麦きり寺」道光庵の名前にあやかろうとしたため
というのが理由でした。

談笑さんによればそのお寺が
今は多摩地区、調布か府中にあり、
今でもその石碑があるという。

ということで、近場にあるのであれば
蕎麦好きとしては黙っているわけにはいかない。
その石碑をぜひ見てみた。

談笑さんのお話にはお寺の名前が出てこなかったので
「蕎麦打ち、禁止、石碑」というキーワードで検索すると、
調布、府中ではなく烏山に称住院というお寺があることが判明。

調べてみると、関東大震災以降
烏山に移転していたようです。

こういうことはすぐに行動に移さないと
2度目がないことが分かっているので
早速石碑を見に行ってきました。

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称住院というお寺は、ナビですぐに見つけることができました。

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入口の横には今まで書いたようなそばに関するいわれを書いたものが。

ところが、一番の目的である石碑がなかなか見つからない。
どなたか関係者の方がいらっしゃれば聞くこともできるのですが
境内には人影なし。

いろいろ歩き回り、10分くらいうろうろした後やっと発見!

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本堂の前に立っていたこの石碑の側面に、

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「不許蕎麦 入境内」
と書いてある石碑を見つけることができました。

これから「庵」という名が付いたお店でそばを食べるとき
この石碑を思い浮かべながら食べたいと思います。

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by bacchusmarket | 2018-04-08 19:57 | コラム